
いまさら目新しいとは全く思いませんが、ようやく「ズイ」まで浸透してきた、そんなふうに感じます。
個の価値を高め、そしてそれを魅力的に、効果的に見せる為の考え方や手法など。
セルフプロデュース。
経済評論家、会計士として有名で各所に引っ張りだこ、時代の人として輝かしい活躍をされている勝間和代さんの著書「効率が10倍アップする法 新・知的生産術 自分をグーグル化する方法」を読んでそう思います。
彼女は外資畑でずっと歩いてきた方なので、自分をどうセルフプロデュースするかということを常に考えていたのだろうということを感じます。
経歴を見る限りあまりに優秀で私とは頭の構造が違うなと感じてしまうのですが、おもしろいのは、ご本人が使用しているパソコン、電子手帳などの各種メディア機器、はたまた靴にいたるまで、非常に事細かにノウハウとして写真入りで公開していること。女史が使用している「お勧めグッズ」的な見せ方をしているのに興味をもちました。
彼女のスタイルは、テレビで難しいことをむにゃむにゃしゃべるお偉い評論家の方などとは違い、非常に実践的でかつプロモーショナルで、そんなところが現代の日本社会に受け入れられているのかな、と思います。
サブタイトル「自分をグーグル化する方法」というのは、なんだか精巧で完璧なサイボーグになってしまう感じもして個人的に好きではないですが、そこまで仔細に見せるほうが今のノウハウ本として受け入れられるのか、興味のあるところです。
今後の社会では、さらに個の価値が注目されると感じます。
そしてその価値をどうセルフプロデュースするのが効果的なのか、という戦略立案の部分も従来にもまして重要になってきています。
ファンサイトの仕事は、企業自体のセルフプロデュースや道筋を考え提案する、そんな仕事だと思います。企業が業界のしがらみや通例、また従来のイメージとは異なる新しい「セルフプロデュース」のヒントを我々に期待して頂いている実感を感じる毎日です。